• NY州の新たな死者最多、4-8週間で米経済活動再開をにらむ
  • トランプ氏WHO非難、武漢ロックダウン解除、ソフバンクGを提訴
Pedestrians wearing protective masks walk in the Williamsburg neighborhood of New York, U.S.
Pedestrians wearing protective masks walk in the Williamsburg neighborhood of New York, U.S. Photographer: Stephanie Keith/Bloomberg

「非常に恐ろしい期間が待ち受けている」-。トランプ大統領がこう言って、新型コロナによる米国内の死者が今後1、2週間で急増するとの見通しを語ったのは先週土曜日。やや安定化の兆しもあったニューヨーク州の新たな死者数が7日に再び増え、過去最多となりました。ただ同州の感染者の増え方は鈍っているよう。変化に目を凝らす展開が続きます。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

感染者数はピーク下回る

ニューヨーク州のクオモ知事によると、州内の新たな死者数は過去最多の731人。これで累計5489人となった。一方で新たな感染者数は8147人と、先週記録したピーク(1万841人)を3日連続で下回り、前日の8658人からも減少した。欧州では、英国が同じく1日当たりの死者数がこれまでで最多となったが、イタリアは感染者数が3月13日以降で最も少なかった。

あと4-8週間かもと米政府

トランプ米大統領に経済政策を助言するクドロー国家経済会議委員長は、向こう4-8週間の間に経済活動を再開できるようになるかもしれないと政府は見積もっていると述べた。政治メディアのポリティコに対して語った。同氏はFOXニュースに対しても、ホワイトハウスではウイルス流行が落ち着いた後に経済活動を再開させる手法について既に検討が始まっていると述べた。

「へまやらかした」

トランプ大統領は世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスの流行に関して「へまをやらかした」と非難。中国からの渡航者に対する入国制限措置を講じないよう米国に勧告したのは誤りだったと批判した。ツイートでWHOについて「非常に中国中心主義だ」とし、米国からの資金拠出について「厳しく検証するつもりだ」と続けた。

最初の封鎖都市、解除

新型コロナの感染例が最初に報告された中国湖北省の武漢市は8日、移動制限を正式に解除し、1月23日から続いたロックダウンが終了した。国営新華社通信が報じた。高速道路の料金所には車の渋滞が生まれ、武漢発の電車に乗ろうと人々は準備しているという。同市当局は、ロックダウンが解除されても必要がない限り地元地域を離れないよう住民に求めている。

ソフバンクGを提訴

シェアオフィス事業を展開する米ウィーワークの独立取締役2人は、ソフトバンクグループが株式公開買い付け(TOB)を取りやめたことは契約義務違反だとして、同社を相手取って訴訟を起こした。発表資料で「アクティビスト投資家からの高まる圧力にさらされているソフトバンクは契約上の義務を果たさず、TOB完了を回避するための意図的なキャンペーンを行った」と主張。ソフトバンク側はコメントを控えた。

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