[ニューヨーク 13日 ロイター] – 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが小幅に下落した。この日は欧州がイースターマンデーの祝日で薄商いだった。
主要6通貨に対するドル指数=USDは0.09%安。対ユーロEUR=では0.19%高の1.091ドルだった。
アクション・エコノミクスのアナリストは「祝日の薄商いの中、ドルはオーバーナイトで幾分上げたが、日中の米取引時間に値を戻した。材料となる指標はなく、主に新型コロナウイルスの状況が注目だった」と述べた。
金融市場は新型コロナ流行を巡り引き続き緊張状態にあるが、ここ数日は関連ニュースが減少気味で、リスク資産が緩やかに押し上げられており、安全資産であるドルは逆にやや下落している。
また、米連邦準備理事会(FRB)のドル供給策も、ここ数週間にわたりドルの圧迫要因になっている。
TDセキュリティーズのグローバル外為戦略部門責任者、マーク・マコーミック氏は「危機の深刻な段階を抜け出ようとする中で、市場は基調データと出口戦略の不透明感に対処する必要がある。出口戦略は段階的でスムーズではないだろう。ドルにはもう一度変動があると予想する」と述べた。
OPECプラスは12日、5─6月に日量970万バレルの減産を行うことで最終合意した。新型コロナ感染拡大で打撃を受けた原油価格を支えるため、世界の原油供給の約10%に当たる過去最大の減産を実施する。
ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズ(ワシントン)のシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「原油へのエクスポージャーが大きい通貨は、過去最大の減産にもかかわらず控えめな動きだった。産油国は減産で原油価格下支えを狙うが、新型コロナが需要に与える打撃を考えると、見通しには問題が続く」と述べた。
ドル/円
NY終値 107.76/107.79
始値 108.02
高値 108.07
安値 107.51
ユーロ/ドル
NY終値 1.0913/1.0917
始値 1.0914
高値 1.0931
安値 1.0893