- 新型コロナのパンデミックで多くの投資家が米国債に向かう前の段階
- 日本の保有残は1兆2700億ドルと過去最高-中国は4カ月ぶり高水準
米財務省が15日公表した報告によると、外国勢の米国債保有残高は2月に過去最大を更新した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で多くの投資家の資金が米国債市場に向かう前の段階だ。
同報告によると、外国勢全体の2月の保有残高は7兆670億ドル(約760兆円)と、1月から2097億ドル増えた。この時点で中国では新型コロナの感染が拡大していたが、経済成長への影響はまだ統計に表れておらず、世界的に感染が広がる前だった。
外国の中央銀行が連邦準備制度を通じて保有する米国債残高は3月に月間ベースで過去最大の1090億ドル減少しており、これから判断すると、3月の外国勢全体の米国債保有残高はより大きく振れる可能性がある。
中国の保有残高は137億ドル増え、4カ月ぶり高水準の1兆1000億ドル。外国勢では日本に次ぐ2位となった。2月は人民元が堅調に推移し、介入の兆候はほとんどなかった。
日本の保有残高は1兆2700億ドルと、前月の1兆2100億ドルから増え、過去最高となった。英国の保有残高も過去最高の4032億ドルに増加した。
原題:Foreign Holdings of U.S. Treasuries Hit Record High in February(抜粋)