【香港時事】香港警察は18日、昨年の反政府デモに関連し、違法な集会に参加した容疑などで民主派15人を逮捕したと発表した。元民主党主席の李柱銘(マーティン・リー)氏や親民主派の香港紙「リンゴ日報」創業者の黎智英(ジミー・ライ)氏ら重鎮が多数含まれる。

香港デモ取り締まりの警官感染 機動隊120人超隔離―新型コロナ

 李氏は昨年のデモのきっかけとなった逃亡犯条例改正を阻止するため、訪米してポンペオ国務長官に働き掛けるなどしており、抗議活動にも積極的に参加していた。報道によると、その他の逮捕者は、天安門事件犠牲者の追悼活動を続ける元立法会(議会)議員の何俊仁氏や李卓人氏ら。

 逮捕容疑は昨年10月1日、当局の許可を得ていないデモに参加したなどの疑い。この日は中国建国70周年に当たり、香港各地でデモが発生。警官隊との衝突でデモ隊が実弾で撃たれるなど、混乱が拡大していた。