全国の警察が19日までの1か月間に変死事案などで取り扱った遺体のうち、新型コロナウイルスに感染していたケースが5都県で11件あったことが警察庁への取材でわかった。多くは自宅で倒れている状態で見つかり、その後のPCR検査で陽性と判定された。

 警察庁によると、11件の内訳は東京都6件、兵庫県2件、埼玉、神奈川、三重の3県で各1件。感染が死因とみられるケースと、別の疾患などが死因の両方のケースがあった。保健所などに届けており、各地の感染者数や死者数に含まれているとみられる。このうち都内では9日未明、足立区のJR北千住駅近くの路上で60歳代の男性が倒れていると通報があり、男性は搬送先の病院で死亡。PCR検査で陽性と判明し、感染による肺炎で死亡した疑いがあるとされた。