来月6日までとなっている緊急事態宣言の期間を政府が延長する方針であることについて、東京都医師会の尾崎治夫会長は「全国レベルで継続し、8割以上の人の流れを止めるよう自粛を徹底してほしい」と述べ、一層の自粛を求めました。
来月6日までとなっている緊急事態宣言について、安倍総理大臣は、自民党の二階幹事長らに延長する方針を伝え、期間や対象地域は専門家の意見を聞いて最終的に判断することにしています。
これについて、東京都医師会の尾崎会長は30日の記者会見で、「全国レベルで継続するようにしてほしい。これまで通りの自粛では、人の流れは6割5分くらいしか減っておらず、目標の8割には達していない。改めて原点に戻り、政府には国民が安心して自粛ができるような休業補償の対策を強化してほしいし、国民の皆さんには自粛を徹底してほしい」と述べ一層の自粛を求めました。
そのうえで、今後、感染の拡大が収まってきた段階で、中等症の患者を集中的に受け入れて治療する「コロナ専門病院」の設置を東京都に提案していることを明らかにし、尾崎会長は「将来的には感染の第2波、第3波がある。感染のスピードを遅くして、医療体制の構築を進めていきたい」と話していました。