【ワシントン時事】米戦略国際問題研究所(CSIS)は5日、人工衛星写真の分析に基づき、北朝鮮の平壌国際空港付近に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を収納できる大きさの施設建設が進んでいるのを確認したと発表した。

 施設は、3棟の建屋や列車の停車場、地下施設などから成っている。列車で近くの工場から運ばれた部品でミサイルを組み立てたり、ミサイルや移動式発射台などを収容したりするのに使われる可能性がある。建屋や地下施設は米本土が攻撃可能なICBM「火星15」も含め、北朝鮮が保有するあらゆる大きさの弾道ミサイルを収容できるとみられる。

 建設は2016年半ばから始まった。CSISの専門家は「今年後半から21年初頭には完成し、稼働する可能性がある」と指摘している。