【ニューヨーク時事】米ニューヨーク連邦準備銀行が5日発表した家計負債調査によると、3月末の家計債務の残高は昨年末比1550億ドル増の14兆3000億ドル(約1516兆円)となり、過去最高を更新した。低金利を背景に住宅ローンが増えたためだが、新型コロナウイルス感染拡大で失業率が急上昇し、「多くの家計で返済が困難になる」(調査会社)との懸念も出ている。
クレジットカードローンの残高は8900億ドルと減少。新型コロナを受け、3月中旬以降に本格化した経済活動の縮小による消費減退を反映したもようだ。
住宅ローンは1560億ドル増加し、9兆7100億ドル。自動車ローンも150億ドル増の1兆3500億ドルだった。