[7日 ロイター] – 英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK.L)は7日、新型コロナウイルスによる肺炎の患者を対象として5月下旬から、関節リウマチ薬を投与する治験を始めると発表した。
新型コロナ治療の可能性がある既存薬を調べた結果、2013年にドイツのバイオテクノロジー企業から権利取得した「オティリマブ」を発見。グラクソの広報担当者によれば、新型コロナを直接抑え込むのではなく、肺に対する壊滅的な損傷を緩和できるかもしれないという。
最初の治験の結果は、年末までに判明する見込み。有効性が確認されれば、2021年の当局への承認申請を検討する。
一方、アストラゼネカ(AZN.L)は、重症の新型コロナ患者に対して血液のがん用の治療薬「カルクエンス」を試している。