米連邦政府職員の退職年金基金を運営する連邦退職貯蓄投資理事会(FRTIB)は、国際ファンドのベンチマーク切り替えを遅らせると発表した。FRTIBはトランプ政権と一部議員から、中国株を含む指数への切り替えを先送りするよう圧力を受けていた。
FRTIBが監督する確定拠出年金(TSP)は、約500億ドル(約5兆3500億円)規模の国際ファンド「Iファンド」のベンチマークを、MSCIオールカントリー・ワールド指数に切り替える予定だった。同指数は中国を含む新興国市場株も反映する。
FRTIBは13日付の発表文で「主に新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行の影響で著しく異なる経済環境に置かれたため、また3人の新たなFRTIB理事会メンバーがさらなる検討を経て指名されるため」、ベンチマーク切り替えを遅らせると説明した。
トランプ政権、米連邦職員の年金基金による中国株投資阻止に動く
原題:Federal Savings Plan Delays Transfer to Fund With Chinese Stocks(抜粋)