【ワシントン時事】オバマ前米大統領は16日、トランプ政権の新型コロナウイルスへの対応について「彼らの多くは責任あるそぶりすら見せていない」と述べ、痛烈に批判した。大学卒業式のオンライン上のスピーチで語った。
オバマ氏は「何よりもこのパンデミック(世界的流行)は、責任ある人々が分かってやっているのだという考えに、ついに終止符を打った」と指摘し、政権の当事者能力のなさを非難。学生に「世界がもっと良くなるなら、それはあなた次第だ」とエールを送った。
オバマ氏は退任以降、トランプ政権への表立った批判は避けてきた。しかし、最近は今月上旬に非公開の席で政権のコロナ対応を「大惨事」と述べるなど、厳しい批判をためらわなくなっている。