• ネガティブ報道で米モデルナ株が反落-インドの感染者10万人を突破
  • クドロー氏が中国の透明性欠如を批判、誰も自信持って投資できない

欧州連合(EU)は19日、新型コロナウイルスとの闘いには世界的協調が必要だとして、世界保健機関(WHO)に資金拠出の恒久的凍結を警告したトランプ米大統領を批判した。

  新型コロナ感染拡大の中心地である米国の感染者数は1.6%増加した。増加率はこの1週間の平均と一致した。米ジョンズ・ホプキンス大学とブルームバーグ・ニュースの集計データで明らかになった。世界の新型コロナ感染者は480万人を突破、死者は32万1000人を上回った。

  インドではアジアで最も速いペースで感染拡大が進んでおり、感染者数は累計で10万人を突破した。英国の新型コロナ感染症(COVID19)による死者数は欧州で初めて4万人を超えた。

  シンガポールは国内の感染拡大が抑制されたとみられることから、企業活動再開を拡大する計画。新型コロナの陽性反応が出て公務から退いていたロシアのミシュスチン首相が3週間ぶりに復帰した。

  18日に新型コロナワクチン候補の初期の臨床試験で有望な結果が出ていると公表した米バイオテクノロジー会社モデルナの株価が19日に急落した。医学関連ニュースサイト「STAT」がモデルナはワクチン候補に関する重要な情報を公表していないと報じたことが材料。終値は10.4%安。

  米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長は19日、中国企業に自信を持って投資できる者は誰もおらず、中国に透明性と責任能力が欠如しているため、この影響から投資家を守る責務が米政府にはあると述べた。

  中国とオーストラリアが新型コロナの発生源を巡り対立する中で、中国は豪州産のワインや魚介類、オートミール、果物、乳製品の輸出を標的とする可能性がある。事情に詳しい関係者が明らかにした。

関連記事
クドロー氏、中国の透明性欠如を批判「誰も自信持って投資できない」
米モデルナ株急落、ワクチン候補巡りSTATがネガティブな報道
中国、オーストラリア産のワインや乳製品を標的とする可能性-関係者

原題:U.S. Cases Rise 1.6%; N.Y. Allows Hospital Visits: Virus Update(抜粋)