• オデイ氏のインフレ予想、FOMC議事要旨、ロウズ決算
  • ゴーン被告逃亡をほう助した容疑者を逮捕、英中銀総裁の見解

欧州の著名ヘッジファンド運用者、クリスピン・オデイ氏が新型コロナウイルス危機の余波でインフレは制御できなくなるとの見方を示し、注目を集めました。米10年債利回りは過去最低水準近くにあり、インフレの予兆はまだうかがえませんが、足元の経済活動再開だけでなく、コロナ後の世界にも市場の目が向き始めているようです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

インフレ高進

オデイ氏は経済がやがて世界的なロックダウン(都市封鎖)の影響から回復する中で、各国の中央銀行はインフレをコントロールできなくなると主張した。投資家宛ての書簡で「歴史を振り返れば、危機時において統治者が貨幣価値の引き下げという手段を用いた例はいくらでも見つかる」と指摘。5カ月以内にインフレ率が5ー15%になるとの一部予想を引き合いに出し、「当局は闘いに負けてしまうとも私は考えている」と述べた。

あらゆる手段

米連邦公開市場委員会(FOMC)が4月28、29両日に開いた会合で、当局者らは新型コロナのパンデミック(世界的大流行)が米経済に深刻な脅威となっているとの認識で一致し、対処のためにあらゆる手段を用いる決意を示した。連邦準備制度理事会(FRB)が20日に議事要旨を公表した。

店舗展開が奏功

ホームセンター運営大手ロウズの2-4月決算では、既存店売上高が11%増と、2003年以来の大幅な伸び。アナリスト予想も上回った。前日決算を発表した同業ホーム・デポよりも好調な内容となったのは、ロウズが大都市の中心部よりも郊外や地方に多く出店していることが背景にある。

手助けの代償

元日産自動車会長のカルロス・ゴーン被告がレバノンに逃亡した事件で、同被告の出国をほう助したとして逮捕状が出ている容疑者のうち2人が、米マサチューセッツ州で20日午前に逮捕された。身柄は現在拘束中で、日本に引き渡される可能性がある。逮捕されたのは、米陸軍特殊部隊(グリーンベレー)の元隊員マイケル・L・テイラー容疑者と、息子のピーター・マックスウェル・テイラー容疑者。

マイナス金利を排除せず

イングランド銀行は金利の下限について積極的に検証を続けており、マイナスにすることも排除しないと、ベイリー総裁が語った。英議会でマイナス金利の見通しについて質問を受けた総裁は、いかなる政策についても英中銀が絶対に否定するということはないが、絶対にそうするということもないと発言。政策金利は現在わずか0.1%で、複数の政策担当者はこれまで金利の下限はゼロ付近だと示唆していた。

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