• 中国外相が米けん制、香港で抗議デモ、債務引き上げ可能と発改委
  • オックスフォード大のワクチン開発、クレディ・スイスはスリム化か

トランプ米大統領は、新型コロナウイルス感染症(COVID19)の治療薬として自身が推奨する抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」の服用プログラムを完了したと明らかにしました。効果を疑問視する向きがあり、一部研究では死亡や心臓疾患のリスク上昇と関連していることが判明した同薬ですが、トランプ氏は「私は健在だ」と述べ、従来と変わらない姿勢を示しました。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

「新冷戦」

中国の王毅外相は、全国人民代表大会(全人代=国会)に合わせて開かれた記者会見で、「中国には米国を変えようという意図はないし、米国に取って代わろうという意思もない。同時に、米国が中国を変えようと考えてもそれは希望的観測だ」と言明。さらに、「米国の一部政治勢力は中米関係を人質に取り、『新冷戦』の瀬戸際へと向かわせようとしている」とも主張した。

終わりの始まり

香港で中国による「国家安全法」導入の動きに抗議するデモが行われた。香港警察は放水や催涙弾で鎮圧に動き、180人以上が逮捕された。2014年の民主化デモ「雨傘運動」を率いた活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏は同法について、「終わりの始まり」になると言明。半年にわたるデモのきっかけとなった「逃亡犯条例」改正案よりもひどい悪影響をもたらすと述べた。

特別措置

中国が計画している債務水準の引き上げは実行可能かつ必要なことだと、国家発展改革委員会の叢亮秘書長が述べた。財政赤字を増やし新型コロナ対策のための国債を発行する政府計画について、前例のない状況に対処するための「特別措置」であり、借り入れ規模は経済効果と債務関連リスク管理の必要性双方を勘案していると説明。「現実に向き合い、債務水準を適切に引き上げる必要がある」と話した。

時間との闘い

新型コロナワクチン開発を進める英オックスフォード大学の研究チームは感染率の低下により、ワクチン開発が順調かどうかを確認するのが極めて困難になるとの見解を示した。同大のジェンナー研究所のディレクター、エイドリアン・ヒル氏は「ウイルス消失、そして時間との闘いだ」と述べた。

少しスリムに

クレディ・スイスは新型コロナ危機後、ややスリムになるかもしれない。成長鈍化とデフォルト増加が見込まれる中、中期的にはより少ない従業員数で済むとの考えを、トマス・ゴットシュタインCEOがスイス紙に明らかにした。オンラインバンキングの拡大で支店の数が減る上に、従業員は就業時間の最大20%についてリモートで働く可能性があり、オフィススペースも恐らく縮小できるとの見方を示した。

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