- 欧州委、7500億ユーロ規模の景気刺激策を提案
- ドイツ連邦政府と16州政府、社会的距離保つ措置を6月29日まで継続
米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は、新型コロナウイルス感染症のワクチンが11月ないし12月までに配布できる状況になる可能性は「十分にある」と述べた。
ファウチ所長はCNNに対し、「すべてのことがきちんと処理されれば、年末までに、12月あるいは11月までに配布可能となるワクチンをわれわれが手に入れる可能性は十分にあると、なお考えている」と発言。ミズーリ州のプールでパーティーが開かれるなど、大勢の人が集まる最近のケースについては「非常に厄介だ」とし、感染の第2波は「不可避」というわけではなく、それには人々が慎重に行動する必要があると訴えた。
米国の死者数は10万人に近づいた。ただ感染者数の増え方は3月以降で最も鈍くなっている。
欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、新型コロナ感染拡大に伴うユーロ圏経済の今年の縮小が同中銀の悲観的なシナリオに沿った度合いになるとの見通しを示した。域内総生産は8-12%減少する可能性が高いとし、マイルドな減少シナリオは「現状に則さなくなった」との認識を示した。
欧州委員会は新型コロナ対策で債務が膨らむイタリアなどを支えるため7500億ユーロ(約88兆7500億円)規模の景気刺激策を提案した。5000億ユーロは加盟各国に助成金の形で配布され、2500億ユーロは融資になるという。
スイス政府は300人までのイベント開催のほか、4人以上の客が座るテーブルをレストランが提供するのを6月6日から認めると発表。山岳鉄道やカジノ、遊園地、プールなども同日からの再開を容認した。
ドイツ保健省は新型コロナに感染したが無症状の人について、検査の対象人数を増やす方針。連邦政府と同国16の州政府は感染拡大抑制のため社会的距離を置く措置を6月29日まで継続することで合意した。
独製薬会社メルクは新型コロナワクチン開発レースに参入する。米国の大学と協力し、候補2種の研究・生産を加速させる。
独メルク、新型コロナワクチン開発レースに参入-米医大と協力
ノルウェー政府は幼稚園や学校のクラスに少数のグループでなく、すべての児童、生徒を入れることを認めると発表。各種の制限措置を一段と緩和した。
原題:Fauci Says Vaccine Possible This Year; EU Stimulus: Virus Update、Fauci: ‘Good Chance’ of Covid Vaccine by November or December(抜粋)