- 米中経済のデカップリング、世界にとって有害-李首相
- 米政権、人民解放軍と関連ある大学院生のビザ取り消し検討-NYT
中国の李克強首相は28日、米中両国は協力し合い、互いの利益を尊重すべきだと述べ、多くの問題で米中間の緊張が高まる中で米国に対し融和的な姿勢を示した。
李首相は全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の閉幕後の記者会見で、中国は「ずっと冷戦思考を拒んでいる」と語り、中国と米国という「2つの経済のデカップリング(切り離し)は双方に何も良いことがないばかりでなく、世界にとって有害だ」と指摘した。
李首相が北京での記者会見に臨む中で、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は中国人民解放軍と関連ある大学と直接的なつながりを持つ中国人の在米大学院留学生や研究者のビザ(査証)を取り消すことをトランプ政権が計画していると報じた。協議に詳しい米当局者の情報を基に伝えたが、当局者の氏名は明らかにしていない。
NYT紙によれば、少なくとも3000人の学生が影響を受ける可能性があるという。米国務省と国家安全保障会議(NSC)はいずれも同紙に対してコメントを控えた。
原題:Premier Li Says China Doesn’t Want Cold War, U.S. Decoupling、U.S. to Expel Chinese Graduate Students With Ties to PLA: NYT(1)(抜粋)