- 米5年債と10年債先物の未決済ポジション、過去1週間で急増
- 5年債利回り、過去最低に低下-導入なら2年債と5年債購入か
米連邦準備制度が比較的早期にイールドカーブコントロールを導入するとの観測が米国債市場で強まっている。ポジションのデータと実際のカーブに表れている。
5年物米国債の利回り低下が、イールドカーブコントロールへの期待を示す。同利回りは30日、一時過去最低の0.2657%に低下した。
また、5年債と10年債先物の未決済ポジションも急増。過去1週間には現物債で合計360億ドル(約3兆8800億円)相当が増え、5年債先物の未決済ポジションは12万枚余り、10年債先物は約18万枚それぞれ増加した。
ブルームバーグが今月実施したエコノミスト調査では、半数以上がイールドカーブコントロール導入を見込み、その大半は9月にも発表されるとの予想を示した。
調査に答えたエコノミストらは、米当局がイールドカーブコントロールを導入する場合、期間2年と5年の債券を購入すると予想している。
原題:Yield Curve Control Bets Are Becoming More Obvious in Treasuries(抜粋)