[ニューヨーク 7日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨バスケットに対し上昇。新型コロナウイルス感染の再拡大を巡る懸念が広がる中、リスク選好の動きが後退した。 

ドル指数=USDは0.15%上昇の96.889。 一方、豪ドルAUD=D3やノルウェークローネNOK=D3、スウェーデンクローナSEK=D3などの高リスクと見なされる通貨は軒並み下落した。 

アクション・エコノミクスの世界為替分析のマネジングマネジャー、ロナルド・シンプソン氏は「新型コロナ感染再拡大で世界の経済再開に遅れが生じていることを背景に、相場を動かす指標に欠く中、経済成長見通しを再考する動きが出た」と述べた。 

オーストラリア第2の都市メルボルンは同日、ロックダウン(都市封鎖)の再導入に踏み切った。米国では前日、新型コロナ感染症による死者が13万人を突破。フロリダ州マイアミデイド郡は経済再開に向けた動きを停止し、郡内のレストランにおける店内飲食を禁止する緊急令を発令した。

米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は前日、国内の新型コロナウイルス感染は「迅速な対応を要する深刻な状況」との認識を示した。

アトランタ地区連銀のボスティック総裁はこの日、国内の新型コロナ感染者の急増により、経営者が「再び神経質になっている」と述べた。

英ポンドは対ドルで0.51%上昇。同日予定される英・欧州連合(EU)の通商交渉担当による夕食会で妥協点を見いだすとの期待が追い風となった。 

ドル/円 
 NY終値 107.51/107.53 
   始値 107.69 
   高値 107.71 
   安値 107.51 

ユーロ/ドル 
 NY終値 1.1270/1.1274 
   始値 1.1276 
   高値 1.1307 
   安値 1.1269