- 一部のデータは景気回復が平たん化しつつあることを示唆
- 新型コロナ危機からの完全回復、2022年までかかる可能性
アトランタ連銀のボスティック総裁は、新型コロナウイルスの流行がもたらす経済への打撃に対処する上で、「われわれが持つ金融政策や手段では限界がある」と述べた。
タックス・ポリシー・センターが主催したオンライン討論会に出席したボスティック総裁は、財政面での対応が「重要になる」と指摘。「救済パッケージは今までのところ、新型コロナの打撃から家計をよく守っている」と評価した。その上で、これらの措置が終了した時にどうなるのかを「非常に懸念している」と述べた。
総裁は「現行指標の中には、景気回復が平たん化しつつあることを示唆するものもある」と述べた。
質疑応答では、米国経済が新型コロナ危機前の水準に戻るのは「2021年半ばか恐らく2022年までかかる」と予想した。
さらに「今注視しているモデルは、年末までに現在よりも雇用が増え、経済成長が拡大していることを示唆している。しかし、新型コロナ危機前と同じような水準ではない」と指摘した。
ボスティック総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で議決権を有していない。
原題:Fed’s Bostic Says Fiscal Response Important to Support Recovery(抜粋)
Fed’s Bostic Says May Take Into 2022 to Fully Recover From Covid(抜粋)