[ソウル 10日 ロイター] – 韓国警察は10日、行方不明となっていたソウル市の朴元淳(パク・ウォンスン)市長が遺体で発見されたと発表した。死因は明らかになっていない。
韓国警察は9日、朴氏が行方不明になったとして、捜索に乗り出した。数百人の警察官が警察犬やドローンを使い、同市長の携帯電話の信号が最後に探知されたソウル市北部ソンブクトン付近を捜索。深夜にソウル市中心部から数分の北岳山で朴氏の遺体を発見した。
聯合ニュースによると、市長の娘が同日午後5時過ぎ、市長の所在が分からなくなり、携帯電話の電源も切られていると通報。朴氏は「遺書のような」メッセージを残したという。
聯合ニュースはまた、朴氏の元秘書がセクハラを受けたとして8日に朴氏を告訴したと報じた。
地元警察はロイターのコメント要請に応じていないが、声明で死因を調査するとした。
複数の現地報道によると、朴氏はこの日午前に予定されていた会議をキャンセルし、午前10時40分ごろに黒い帽子とリュックサックを身に着けて官邸を出たという。
朴氏は2011年からソウル市長を務め、2022年の大統領選挙に向けてリベラル派候補の可能性として名前が挙がっている。