【ニューヨーク時事】日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告が保釈中にレバノンに逃亡した事件で、米東部マサチューセッツ州の連邦地裁は10日、被告を手助けしたとして、米国で拘束された元米陸軍特殊部隊員マイケル・テイラー容疑者と、息子ピーター容疑者の保釈を認めない決定を出した。
決定は、2人にはレバノンにつながりがある上、ゴーン被告からピーター容疑者の管理する会社に約86万ドル(約9200万円)の送金があったようだと指摘。その上で、保釈後に逃亡しない「明確かつ説得力のある証拠」が提示されなかったと判断した。
2人の逮捕状を取っている東京地検の要請で米当局は5月、2人の身柄を拘束。地検は米国に対し、身柄引き渡しを請求している。