【北京時事】今月6日に北京市で警察に身柄を拘束されていた中国の改革派学者、許章潤・清華大教授(57)が12日、釈放されて自宅に戻ったことが分かった。関係者が明らかにした。

 許氏が拘束された後、警察から家族に、四川省成都市で買春に関わった疑いで拘束したと連絡があった。しかし、許氏は2018年以降、独裁色を強める習近平指導部を批判する文章を繰り返し発表。先月にはこれらの文章をまとめた書籍を米国で出版しており、拘束は許氏の言動に圧力をかける狙いだったとみられている。

 許氏の拘束をめぐっては、米国務省報道官が「深い懸念」を表明し、解放するよう求めていた。