[ニューヨーク 13日 ロイター] – ニューヨーク外為市場ではドルがほぼ横ばい。市場は間もなく始まる米企業の決算発表、週内の小売指標などに注目している。
主要6通貨に対するドル指数=USDは序盤の下げを取り戻し、終盤は0.07%安の96.538。
ドルは先週まで3週連続下落。新型コロナウイルスの最悪期は過ぎたとの見方から、投資家はリスク通貨に向かっている。
ただこの日は、カリフォルニア州のニューソム知事が州内の感染拡大に歯止めがかからないことを受け、全州のバーやレストランの屋内営業停止のほか、感染拡大が深刻な地域での教会、ジム、美容院などの閉鎖を再び指示した。
このニュースを受け、ドルは地合いを回復。一方、米国株は下落した。この日の主要株価指数は、ペプシコ(PEP.O)の決算が予想を上回ったことで、朝方は上昇して始まった。14日はJPモルガン(JPM.N)など大手金融機関の決算が発表される。
今週は14日に消費者物価指数、16日に小売売上高など、消費関連の指標が発表される。ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は、「世界の主要経済がどの程度回復の道のりを進んでいるのかが、主要指標からうかがえるだろう」とし、小売売上高のほか、新規失業保険申請件数が注目だと述べた。
ユーロEUR=は0.42%高の1.134ドル。先月末以降の上昇トレンドを維持している。今週は欧州復興基金案を話し合う17─18日の欧州連合(EU)首脳会議が注目される。
ドル/円
NY終値 107.26/107.29
始値 107.06
高値 107.31
安値 107.05
ユーロ/ドル
NY終値 1.1340/1.1344
始値 1.1328
高値 1.1374
安値 1.1325