[東京 17日 ロイター] – 日銀が17日公表した「主要銀行貸出動向アンケート調査」(四半期ごと公表)の7月調査では、企業向けの資金需要が「増加」したとの回答から「減少」を指し引いた指数(DI)がプラス59となり、前回のプラス14から急上昇。2000年の調査開始以来、最高となった。新型コロナウイルスの感染拡大で経済活動が停滞し、企業の資金ニーズが強い状況が続いている。
一方、個人向けの資金需要はマイナス7からマイナス24に低下して過去最低となった。消費の低迷のほか、個人向けの現金給付も資金需要の抑制につながった。
全ての企業規模でDIが急上昇した。大企業向けはプラス46(前回はプラス6)、中堅企業はプラス39(同プラス6)、中小企業はプラス54(同プラス13)となった。
個人向けでは、住宅ローンがマイナス19で前回のマイナス8から悪化。消費者ローンもマイナス8からマイナス31に大幅に悪化した。いずれも過去最低。
調査の回答期間は6月9日から7月8日で、50の銀行、信用金庫が対象。 (和田崇彦)