- シネアジェン、死亡や人工呼吸器必要になる可能性が約8割減と発表
- 株価は20日の市場で一時552%高-年初来では約3950%上昇
20日のロンドン株式市場で、同国の大学発の創薬ベンチャー、シネアジェンの株価が急騰。開発中の薬が新型コロナウイルス感染症(COVID19)の重症化リスクを抑えると発表したことが好感された。
イングランド南部のサウサンプトンを拠点とするシネアジェンが20日発表した臨床試験結果によると、同社の候補薬「SNG001」を服用した患者はプラセボ群と比べ、人工呼吸器が必要になったり死亡したりする確率が79%低下し、完全に回復する可能性もプラセボ群の2倍余りとなった。
この候補薬はインターフェロンベータとして知られる自然に分泌されるタンパク質を製剤化した吸入型の薬。シネアジェンはこれまでに、心臓・肺の合併症や糖尿病の患者、高齢者など新型コロナの感染リスクが高い人々はこのタンパク質が不足している可能性があると指摘していた。
同社株の20日の上昇率は一時552%、年初来ではおよそ3950%に達した。
原題:Tiny U.K. Company’s Stock Soars 373% as Drug Cuts Covid-19 Risk(抜粋)