[21日 ロイター] – 米バイオ医薬のモデルナと米製薬メルクの幹部らは21日、議会で証言し、新型コロナウイルスワクチンについて、承認が得られれば原価を上回る価格で販売すると明言した。 

メルクのジュリー・ガバーディング氏は「当社としてワクチンを原価で販売するつもりはない。ただ原価基準が判明するのはまだまだ先の話で、時期尚早だ」と語った。モデルナの幹部も同様に、原価で販売しない方針を示した。 

こうした中、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)と英製薬大手アストラゼネカの幹部らは、利益の出ない価格でワクチンを販売すると明言。販売価格を巡る方針の違いが浮き彫りになった。 

米ファイザーのジョン・ヤング氏は「異例の事態であると認識しており、それを踏まえて価格を決定する」とした。同社はこれまで、原価を上回る価格でワクチンを販売する意向を表明していた。