【ロンドン時事】ポンペオ米国務長官は21日、訪問先のロンドンで対中強硬派の英下院議員らと会談した際、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は中国に「買収された」と述べた。中国とテドロス氏の関係には「機密情報に基づく確かな根拠」があるとも主張した。22日付の英紙デーリー・テレグラフなどが報じた。

 トランプ米政権は新型コロナウイルス禍をめぐってWHOを「中国寄り」と批判。国連事務総長にWHO脱退を正式通知した。脱退は来年7月。

 会談は非公開。ポンペオ氏は、中国がテドロス氏との関係を深めた結果、英国で新型コロナに感染して命を落とすケースが出たと語った。英感染死者数は欧州最多。