英政府が発行する海外市民(BNO)旅券について、中国は旅行用書類としての有効性を認めない可能性があると明らかにした。
中国が香港国家安全維持法(国安法)を制定したことを受け、英国はBNO旅券を保有する香港の人々に市民権取得の道を開く方針を打ち出している。
中国はこれに対し、同旅券を保有する香港在住の中国人に英国への居住権を与えることはないとした約束を英国が破ったと主張。英国は1997年の香港返還の前にこうした約束をしたと指摘している。
中国外務省の汪文斌報道官は23日、「英国が最初に約束を破った以上、BNO旅券を有効な旅行用書類と認めないことを検討する。追加的な行動を起こす権利も留保する」と述べた。
原題:China May Refuse to Accept British National Overseas Passports(抜粋)