[23日 ロイター] – ロイターの集計によると、米国の新型コロナウイルス感染者が400万人を突破した。1時間当たり平均2600人強の新規感染者が確認されており、世界で最悪のペースになっている。
米国の新型コロナ感染者数は1月21日に初の感染が確認されてから98日間で100万人に、その後43日間で200万人、27日間で300万人に達した。その後わずか16日間で400万人を突破し、感染ペースは衰える気配を見せていない。
フロリダ州では、この日の新規感染者が1万0249人、死者も最多の173人となった。
米国全体での累計死者数は14万3000人超。1日当たりの死者数は22日、連日で1100人を超えた。アラバマ、カリフォルニア、ネバダ、テキサスの各州では過去最多の増加となった。
感染が拡大する中、争点となっている8月の学校再開を巡り、トランプ大統領はこの日の会見で見解を示す見通し。
トランプ大統領はこれまで、学校を再開しなければ連邦政府の補助金を打ち切ると警告するなど、各州の知事に圧力をかけてきたが、前日には学校再開を巡る決定は州知事次第と述べ、態度を軟化させている。
世界で新型コロナ感染が深刻な20カ国中、米国の人口当たり感染者数はチリに次いで2番目に高い。人口当たりの死者数は英国が最多で、スペイン、イタリア、チリ、フランス、米国が続く。
世界で感染者数が100万人を突破しているのは、米国のほか、ブラジルとインドのみ。
ブラジルでは前日の新規感染者数がこれまでの最多を記録。累計では感染者が220万人超、死者が約8万3000人と、中南米で最悪となっている。
インドの感染者数は120万超、死者は約3万人。