尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海外側にある接続水域で、3日に中国海警局の船の航行が確認されなかったことが4日、海上保安庁関係者への取材で分かった。平成24年9月の尖閣諸島国有化以降、最長となっていた周辺海域での連続航行日数は111日で途切れた。
2日午前に接続水域を出た4隻はその後、周辺海域から離れたままだといい、海保は「台風4号が接近する場合に備えて出域した可能性がある」との見方を示している。
第11管区海上保安本部(那覇)によると、中国公船は4月14日から尖閣周辺で航行し、8月2日まで連続で確認された。この間、5月上旬には操業中の日本漁船に接近して追尾。7月4~5日には39時間以上、領海内にとどまった。