米供給管理協会（ＩＳＭ）が発表した７月の製造業総合景況指数は、2019年３月以来の高水準。受注が一段と堅調になり、在庫が減少したことで、製造業者の間で生産を増やす動きが広がった。
| キーポイント |
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| ・ＩＳＭ製造業総合景況指数は54.2 ・ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は53.6 ・前月は52.6だった ・指数は50が活動の拡大と縮小の境目を示す |
ＩＳＭ製造業調査委員会のティモシー・フィオレ会長は記者団に対し、皆が予想していたと思われるが７月の指数は６月よりずっと良好だったとし、「８月に50を下回ることになるような要素は何も見当たらない」と述べた。
ＩＳＭの調査は活動が拡大しているか縮小しているか、横ばいかを購買担当者に回答してもらう形式のため、景気の転換期には変化幅が大きくなりやすい。製造業は全米規模での高い失業率や新型コロナウイルス感染の再拡大、企業の投資削減、世界的な需要の弱さなど数多くの困難に依然として見舞われている。
７月は18業種のうち13業種が活動の拡大を報告。木材製品や家具、繊維の上昇が特に目立った。縮小したのは輸送機器と機械、金属製品の３業種だった。
サブ指数では生産指数が62.1に上昇し、2018年８月以来の高水準。受注指数は61.5で、同年９月以来の高い水準となった。顧客在庫の指数は今年これまでで最も低い41.6に低下し、在庫の縮小ペースが加速していることが示唆された。企業在庫の指数も低下した。
受注や生産は改善したものの、雇用はそれほど増えていない。需要の持続可能性について、製造業者が慎重姿勢を崩していないためだ。７月の雇用指数は新型コロナのパンデミック（世界的大流行）前とほぼ同水準で、ここ数カ月に比べて改善したが、なお縮小を示す領域にある。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題：U.S. ISM Manufacturing Expands at Fastest Pace Since March 2019（抜粋）
