• 副大統領候補にハリス氏、ロシアのワクチン、クアルコム勝訴
  • 米PPI、ベラルーシの反政権派候補が国外脱出

米大統領選で民主党候補指名を確実にしているジョー・バイデン氏は、副大統領候補にハリス上院議員を選びました。高齢のバイデン氏は大統領に当選しても1期のみで退任するとの観測が根強く、女性初として次の次の大統領ポストを狙う可能性があるハリス氏を巡り、有権者や市場の注目は今後ますます強まりそうです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

初の黒人女性候補

バイデン氏は副大統領候補にカマラ・ハリス上院議員(カリフォルニア州)を選んだ。アフリカ系米国人コミュニティーとのつながりの深さや検察官の経歴が選挙戦で大きな助けになると期待している。ハリス議員(55)は、民主党大統領候補の指名をバイデン氏と争った。黒人女性として、アジア系米国人としても主要政党で初の副大統領候補となった。

世界初承認

ロシアは新型コロナウイルス感染症(COVID19)のワクチンを世界で初めて承認したと、プーチン大統領が発表した。自分の娘の1人がすでに接種したことも明らかにした。このワクチンは第3相試験を先週開始したばかり。試験完了は1月までかかる可能性があるが、承認で来月から生産が始まり、当局者らは10月にも市民の大規模な接種開始を計画している。世界保健機構(WHO)のデータベースでは、ロシアのワクチンはまだ第1相試験の段階でしかないとされている。

逆転勝訴

米連邦取引委員会(FTC)がクアルコムを相手取って起こした反トラスト訴訟で、クアルコムが逆転勝訴した。連邦高等裁判所は11日、クアルコムが反トラスト法(独占禁止法)に違反したとの連邦地裁の判決を破棄した。FTCは2017年に起こした訴訟で、クアルコムが携帯電話向け半導体市場での優位的な地位を利用して電話メーカーに過剰な特許使用料を課し、競争を阻害したと主張していた。

価格決定力に回復の兆し

7月の米生産者物価指数(PPI)は、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数が前年同月比0.3%上昇と、半年ぶりに伸びが加速。PPI総合は前年比0.4%低下と、エコノミスト予想(0.7%低下)ほど落ち込まなかった。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴う価格決定力の低下が若干回復したことを示している。

国外脱出

ベラルーシで9日投開票された大統領選挙に反政権派として挑んだチハノフスカヤ候補が国外に脱出した。現職のルカシェンコ大統領が圧勝を収めたと発表して以来、抗議するデモ参加者を2日間にわたって全土で治安部隊が弾圧した。チハノフスカヤ氏は別の集計結果では選挙に勝利したと主張、中央選挙管理委員会の結果に正式な異議を申し立てていた。同氏はリトアニアに逃れ、「現在起きていることで尊い生命を犠牲にすることはありません」と呼び掛けた。

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