• お盆休み利用した定期検診、首相は体力・気力共に充実-西村再生相
  • 菅官房長官は4日の会見で首相の健康状態「全く問題ない」と発言

安倍晋三首相が17日午前、東京・信濃町の慶応大病院に入ったと共同通信などが報じた。詳細な理由は分かっていないが、首相周辺は「通常の健康チェックだ」と述べたという。

  共同通信によると、午前10時15分すぎに東京・富ケ谷の私邸を出発し、慶応大病院に向かった。 首相は同病院で半年に1回程度のペースで人間ドックを受けており、直近では6月13日に受診している。共同によれば、首相は同日午後、検診を終え慶応大病院を出て私邸に帰宅した。

  西村康稔再生相は午後の会見で、「お盆休みを利用しての定期検診と聞いている」と説明した上で、首相は「体力、気力共に充実している」と認識しており、首相について「心配しているというのは全くない」と述べた。

Nagasaki Marks the 75th Anniversary of Atomic Bombing
安倍首相

  安倍首相は2006年からの第1次内閣では、持病の潰瘍性大腸炎が悪化し、約1年で突然辞任。12年に再び自民党総裁選に出馬した際の記者会見では、健康問題について、「2年前に画期的な新薬が登場して、これによってすっかりと難病を克服することができた。今は心身共に健康だ」と説明していた。首相は来月21日、66歳の誕生日を迎える。

  菅義偉官房長官は4日の記者会見で、安倍首相の健康状態を問われ、「私は連日会っているが、淡々と職務に専念している」と述べ、「全く問題ない」と体調不良説を否定していた。

  安倍首相は官邸での本格的な記者会見は6月18日以来開いておらず、その後、広島と長崎の原爆の日に現地で、恒例の短い会見を1回ずつ開催しただけだった。

  麻生太郎財務相は17日夜開かれた主要7カ国(G7)財務相による電話会議後、記者団に対し、安倍首相は147日間連続で働いており、「体調は147日休まず連続で働いたら普通だったらおかしくなる」と語った。そのうえで、「健康管理も仕事の一つ」として、安倍首相に休みを取るように進言したという。

  首相に近い自民党の甘利明税制調査会長は17日、自身のツイッターに、首相秘書官に首相を休ませるよう求めたところ、「本人が休もうとしない」として説得を依頼されたと投稿。側で見る限り首相は「間違いなく懸命に取り組んでいる」とも指摘した。