[ニューヨーク 26日 ロイター] – ニューヨーク外為市場ではドルが小幅安。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を27日に控え、様子見ムードが広がった。 

パウエル議長はカンザスシティー地区連銀開催の年次経済シンポジウムで、FRBによる金融政策の枠組み見直しについて講演する。FRBによる平均インフレ率目標の導入を示唆するかが注目される。平均インフレ率目標の導入は、利上げに先立ち2%目標を上回るインフレ上昇を容認することを意味し、ドルへのさらなる圧迫要因となる。 

オンライン証券XMのシニア投資アナリスト、ラフィ・ボヤジャン氏は「平均物価目標が導入された場合、ドルが短期的に大きく戻す可能性はほぼなくなる」と指摘。またCIBCキャピタル・マーケッツ(トロント)の北米FX戦略部長、バイパン・レイ氏は、パウエル議長がそうした変更に言及しない可能性もあり、その場合はドルショートの巻き戻しが起こるだろうと述べた。 

ドルは通貨バスケット=USDに対し0.05%安の92.95。7月の米耐久財受注の伸びが予想を上回ったことを受け、一時93.37まで上昇した。 

ユーロ/ドルEUR=は0.11%安の1.1820ドル。 オフショア人民元CNH= CNH=D3は7カ月ぶり高値の6.879元に向かって上昇。米中通商協議の進展が引き続き材料になった。 

ドル/円 
 NY終値 105.98/106.00 
   始値 106.25 
   高値 106.45 
   安値 105.96 

ユーロ/ドル 
 NY終値 1.1829/1.1832 
   始値 1.1811 
   高値 1.1838 
   安値 1.1773