- 研究開発や購買、コネクティッドサービスなどでの協業開始も検討
- 協業は両社上級幹部によるガバナンス委で運営、資本提携は議論せず
ホンダと米ゼネラル・モーターズ(GM)は3日、これまで続けてきた両社の協力関係を強化し、北米での車両プラットフォームの共有などに取り組んでいく計画を明らかにした。
発表資料によると、両社は北米でそれぞれのブランドで販売される車に関して研究開発や購買、コネクティッドサービスなどの分野で協業の可能性を検討することで基本合意した。
北米で複数のセグメントで、車の骨格である車両プラットフォームとパワートレーン(駆動装置)共有に向けた検討を開始する予定で、2021年年初での共同作業開始を目指すとしている。
両社は4月、GMの電気自動車(EV)プラットフォームとバッテリーを基にホンダ向けの新型EV2車種を共同開発することで合意。その他、両社は燃料電池や自動運転といった分野でも提携を結んでいる。
ホンダの渡辺康治ブランドコミュニケーション本部長は3日の電話会議で、GMとは長年の協業を通じて信頼関係があると指摘し、今回の協業深化でホンダの主力市場である北米市場で大幅な効率化が図れるとした。
GMとの協業は両社の上級幹部による合同ガバナンス委員会で運営するとしたが、同社との資本提携の議論はしておらず、「一緒になったりということは全く考えていない」と延べた。