[ワシントン 10日 ロイター] – 米上院は10日、共和党が提出した3000億ドル規模の新型コロナウイルス追加経済対策法案について、採決に向けた動議を否決した。

賛成52票、反対47票で、承認に必要な60票に届かなかった。

パット・ロバーツ議員(共和)は否決後、「法案は完全に行き詰った」とした上で「ちまたで新型コロナウイルスがまん延しているように、議会でも政治のウイルスがまん延している」と語った。

共和党では、ランド・ポール議員のみが反対した。

民主党のペロシ下院議長は動議に先立ち、11月3日の大統領選前に双方が妥協する可能性はまだあると指摘。しかし、動議が否決されたことを受け、共和党の上院議員らからは懐疑的な声も聞かれる。

チャック・グラスリー議員(共和)は、雇用の一定の伸びやコロナを巡る初期段階の進展を踏まえると、与野党協議の難航がもたらす影響への不安は2─3週間前よりも和らいでいると述べた。