国内通信大手のソフトバンクは14日、親会社のソフトバンクグループが行う保有株式の売り出しについて、売り出し価格を1204.5円に決定した。同日終値より3%安い。
ソフトバンクGは、国内外で1兆2400億円相当のソフトバンク株式を売却する。需要動向に応じて追加するオーバーアロットメントも実施し、売り出し株数の合計は10億2806万株。今回の売り出し後のソフトバンクGの保有株比率は61.5%から40%に低下する。
株式売り出しの内訳 | 株数 |
---|---|
国内 | 6億2421万2200 |
海外 | 3億327万8000 |
オーバーアロットメント | 1億57万1200 |
ソフトバンクGは保有資産の売却を次々と進めている。日本時間14日朝には、英半導体設計子会社アームの全株式を米エヌビディアに最大400億ドル(約4兆2000億円)で売却すると発表した。
ソフトバンク株の売り出しは2018年の上場後初めてで、規模は1999年のNTT以降で最大になる見通しだ。複数の関係者への取材によれば、株価が上場時の公開価格1500円と比べ安いほか、6%を超す配当利回りの高さから個人や機関投資家の購入意欲が旺盛で、需要は8日までに1倍を超えていた。グローバル・コーディネーターは野村、大和、みずほ、メリルリンチ日本、JPモルガンの各証券が務めた。