【ワシントン時事】トランプ米大統領は19日、ギンズバーグ連邦最高裁判事の死去を受けた後任の判事について「女性になるだろう」と明言した。20日からの週に人選を行う考えも表明した。民主党は11月の選挙で選ばれた大統領と議会が人事を行うべきだとして強く反発している。

米大統領選、最高裁判事が重大争点 ギンズバーグ氏死去―トランプ氏、保守派指名へ

 トランプ氏はノースカロライナ州で開いた集会で「来週候補者を示す。才能ある素晴らしい女性になる」と述べた。

 トランプ政権が保守派を選べば、定員9人の最高裁判事の中で6人目となり、最高裁の保守化が米社会に与える影響は大きい。CNNテレビなどによると、トランプ氏は宗教保守派に人気のあるエーミー・バレット連邦高裁判事(48)に強い関心を示しており、記者団に「彼女はとても尊敬されている」と語った。

 人事案は上院(定数100)で審議され、53議席を持つ与党共和党の賛成多数で承認が可能。トランプ氏は、指名承認の時期について「大統領選前とするのはとても良い」と述べたが、党とよく話し合う考えを示した。人事が大統領選の大きな争点になるのは必至だ。

 民主党のバイデン前副大統領は19日、ツイッターで「最高裁をどうするかが投票で問われている。結果は将来世代の医療から公民権まで全てに影響する」と記し、対決姿勢を強めた。