- 英首相が新たな行動制限を指示、米国のコロナ死者数20万人突破
- 平均2%前の利上げ開始も、米中古住宅販売、ロムニー議員が支持
あと半年だとしたら-。ジョンソン英首相は新型コロナウイルス感染拡大を抑えるため、可能な限り在宅で勤務するよう人々に呼び掛け、新たな制限措置を指示しました。こうした措置は6カ月間続く可能性があります。冬を越え、春になれば、効果を実感できるのか。別の国で暮らし、同じように不便を受け入れている一人として、思いを巡らせる日でした。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
トンネルの先には
ジョンソン首相はイングランドを対象とした新たな制限措置を指示。パブやバー、レストランは24日から午後10時に閉店となる。タクシー利用客のほか、ホテルや小売店の労働者もマスクの着用を義務付けられ、違反した場合の罰金は引き上げられる。スコットランドやウェールズ、北アイルランドでも同様の措置が取られている。ジョンソン氏は可能な限り在宅勤務をするよう呼び掛けた。新たな措置は今後半年間続く公算が大きい。
死者数20万人超
米国の新型コロナウイルス感染症(COVID19)による死者数が20万人を突破した。米ジョンズ・ホプキンス大学のデータで明らかになった。イランの1日当たりの新規感染者は3712人と、新型コロナがパンデミック(世界的大流行)となって以来最多。これまでの最多は6月4日の3574人だった。一方、インドでは1日当たりの新規感染者が7万5083人と、9月7日以降で最少だった。世界全体の感染者数は3100万人を上回り、死者は96万6000人を超えた。
平均2%前でも
シカゴ連銀のエバンス総裁は、インフレ率が「平均2%になり始める前に利上げを開始することはあり得る。依然として協議しなくてはならない」と述べた。公的通貨金融機関フォーラム(OMFIF)のバーチャルイベントに出席した同総裁は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が導入した新たな枠組みについて、インフレ目標の「平均が何を意味するのか、依然として協議の余地がある」と語った。同総裁は今年のFOMCで議決権を持たない。
やはり住宅好調
全米不動産業者協会(NAR)が発表した8月の中古住宅販売件数は前月比2.4%増の600万戸と、2006年以来の高水準。低い住宅ローン金利や郊外物件への需要が住宅市場の好調を引き続き支えた。中古住宅価格(季節調整前、中央値)は前年同月比11.4%上昇の31万600ドル(約3260万円)と、過去最高を更新した。NARのチーフエコノミストは「年末にかけてはさらなる販売増を見込んでいる。たくさんの買い手が控えている」と指摘した。
ロムニー氏が支持
ロムニー米上院議員(共和党)は、連邦最高裁判所判事候補の承認採決を行うことに支持を表明した。来年の大統領就任式まで採決を遅らせたい民主党に、決定的な打撃を与えた。ロムニー議員は「上院本会議で採決が行われる場合、候補者の資質に基づいて投票する」との声明を発表。これにより、上院では11月3日の大統領選前、もしくはその直後にもトランプ大統領が選んだ判事候補の承認採決を迅速に進める可能性が高くなった。
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