広島市は、市内のスーパー銭湯で公演していた劇団のメンバーと観客合わせて9人が新型コロナウイルスに感染していたことがわかったとして、感染者の集団「クラスター」が発生したと発表しました。
「クラスター」が発生したのは広島市安佐北区の「スーパー銭湯ゆーぽっぽ」です。
広島市によりますと、20日までに新型コロナウイルスへの感染が確認された2人が、今月9日にこのスーパー銭湯で行われた演劇を観劇していたことがわかり、公演した劇団の11人をPCR検査を行ったところ、このうち20代から40代の6人の感染が21日確認されたということです。
さらに今月9日に観劇した50代の1人の感染も新たに確認され、市は22日、このスーパー銭湯で合わせて9人の「クラスター」が発生したと発表しました。
市によりますと、スーパー銭湯では演劇の観客を通常の半分の70人程度とし、室内の換気などの対策をとっていましたが、劇団員は公演中にマスクはつけていなかったということです。
演劇の観客は、今月9日から20日の間に500人余りいて、このスーパー銭湯は21日から休業しています。
広島市が22日に新たに感染が確認されたと発表した8人のうち、7人がこのクラスターに含まれ残り1人は観客の家族だということです。