22日までの4連休、各地の人出は、ほとんどの地域で去年の同じ時期を下回りましたが、ことしに入って新型コロナウイルスの感染が広がる前の1月から2月の休日と比べると、増えたところもありました。
NTTドコモは、携帯電話の基地局の情報をもとに、プライバシーを保護した形で全国の人出のデータをまとめています。
それによりますと、4連休の3日目に当たる21日や、最終日の22日の人出は、去年の同じ月、9月の休日の平均と比べますと、ほとんどの地域で下回りました。
一方、ことしに入って、新型コロナウイルスの感染が広がる前の1月中旬から2月中旬にかけての休日の平均と比べますと、東京駅周辺が21日と22日ともに50%を超えるマイナスとなったほか、新宿駅周辺や大阪の梅田周辺、それに名古屋駅周辺ではいずれも21日が10%台、22日は20%台のマイナスとなるなど、多くの地域で人出は感染拡大前の水準を下回りました。
ただ、繁華街や観光地の中には人出が増えたところもあり、21日は、京都の四条河原町周辺が61%、横浜中華街の周辺が33%と大幅なプラスとなったほか、札幌駅周辺が15%、沖縄県庁前が12%、兵庫県の姫路駅周辺が9%の増加となりました。
4連休最終日の22日は全体的に人出が減りましたが、それでも、四条河原町周辺が29%、札幌駅周辺と沖縄県庁前はいずれも4%のプラスとなりました。
経済活動が徐々に再開され、観光需要の喚起策「Go Toトラベル」も始まった中、地域によって、にぎわいが戻りつつあることが示された形ですが、それだけに感染防止策の徹底が改めて重要となっています。