日本学術会議の会員候補6人が任命を拒否された問題で、学術会議は2日の総会で、菅義偉首相に対し、任命しなかった理由の説明などを求める要望書を提出することを決めた。具体的な文言を議論し、3日に正式決定する。
要望書の原案では、学術会議の推薦通りに任命しなかった理由を問うとともに、6人を任命するよう求める。2日夕の幹事会後、取材に応じた梶田隆章会長は「要望書を出すことに異論や反論はなかった。(正式決定後)なるべく早く出したい」と話した。
6人はいずれも法律や歴史などが専門で、同会議の人文・社会科学系の部会は2日、「極めて遺憾」とし、任命拒否の理由が明かされない点も大きな問題だと指摘する決議をまとめた