[ワシントン 6日 ロイター] – トランプ米大統領は6日、新型コロナウイルス経済対策を巡る民主党との協議を11月の米大統領選挙後まで停止すると発表した。

トランプ大統領は「大統領選が終わるまでコロナ対策を巡る協議を停止するよう指示した」とし、「私は大統領選での勝利後すぐに、勤勉な米労働者と中小企業に焦点を当てた大型の刺激策法案を通過させる」とツイッターに投稿した。

トランプ大統領の発言を受け、米株価は一時2%超下落した。

トランプ大統領はまた、民主党のペロシ下院議長が真摯に協議に臨んでいないと批判したほか、マコネル上院院内総務に対し、バレット最高裁判事候補の承認に注力するよう要請したと明らかにした。

ペロシ下院議長とムニューシン財務長官はここ1週間ほどコロナ経済対策を巡る協議を続けており、ペロシ氏は4日、協議が「進展していると」述べていただけに、トランプ大統領の動きは驚きと受け取られた。

また、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長はこの日、米経済が完全回復から「はるかに遠い」との認識を示し、「支援が少なすぎれば回復は弱くなり、家計と企業は不要な困難に直面する」と述べた。