- より大型の法案なしに単独の法案はない-ペロシ氏が言明
- 財務長官は景気対策交渉を継続する意向をペロシ氏に伝えた-関係者
ペロシ米下院議長は8日の記者会見で、ホワイトハウスと共和党が包括的な景気対策案で同意しない限り、航空会社を含めいかなるセクターに関しても単独の支援法案に向けた行動は起こさないだろうと述べた。
航空会社への支援はより大規模な景気対策を巡る協議の一部でなくてはならないと、ペロシ氏は主張。
「彼らは大統領が使う資金を欲しがっているだけだ。大統領が何に使うのかなど誰にも分からない」と指摘。「より大型の法案なしに単独の法案はない」と言明した。
事情に詳しい関係者によれば、ムニューシン財務長官は7日の電話協議で、景気対策交渉を継続する意向をペロシ氏に伝えた。
ペロシ氏はブルームバーグ・テレビジョンのインタビューで、ムニューシン氏には幅広い景気対策を巡る交渉に関心があると「判断」しているとコメント。「私は常に楽観的だ」とし、「大統領が自身の交渉離脱に対する反応をうかがっているのは、われわれが合意を得るために協議に戻るチャンスだ。早ければ早いほど良い」と述べた。
ペロシ氏は8日もムニューシン氏と電話協議を行う予定。
また、共和党のマコネル上院院内総務は、景気対策の規模については与野党間で大きな隔たりがあるとしながらも、双方が交渉を続けるべきだと指摘。「早期に前に進む道があると願っている」と語った。
マコネル氏は協議停止を指示したトランプ氏の決断を支持すると先に語っていただけに、この発言は姿勢の変化をうかがわせる。
原題:Pelosi Says No Action on Airline Aid Without Bigger Stimulus(抜粋)