• 1.8兆ドル超を支持とトランプ氏、EU首脳が英国に一段の譲歩要求
  • モルガンS決算、米製造業の勢い続く、ロンドンで制限強化へ

米民主党の副大統領候補、カマラ・ハリス上院議員が18日までの遊説を取りやめました。スタッフが新型コロナ検査で陽性反応を示したことを受け、「慎重を期した」と陣営は説明。ハリス氏自身はこのスタッフとの「濃厚接触」はなかったとしています。感染症から復帰して間もなく、精力的な遊説を再開したトランプ大統領との対比が示された格好。健康・衛生という人間の根本的な部分で党派対立が続いたまま、米国はあと2週間余りで選挙を迎えます。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

自分だったら引き上げる

トランプ米大統領は追加経済対策に関し、政権案の規模を最新の1兆8000億ドル(約190兆円)からさらに引き上げることに支持を示した。「自分だったら間違いなく」この額を超える規模にすると、FOXビジネスのインタビューで話した。また合意が遅れている責任は民主党のペロシ下院議長にあると非難。「進行を遮っているのはわれわれではない。彼女だ」とし、「選挙後まで待ちたがっている。それが共和党への痛手になると彼女は考えている」と語った。

驚きと失望

欧州連合(EU)首脳は英国に対し、通商交渉における一段の譲歩をあらためて求めた。これに対し、英交渉責任者のデービッド・フロスト氏は15日にブリュッセルで開かれた首脳会議でのEUの姿勢に「驚き」、「失望」したと表明した。ジョンソン英首相はEU首脳会議が終了する16日に合意妥結への決意がEU側にあるのかを見極めた上で、交渉の継続もしくは打ち切りを決断する。同首相は今後2週間で合意に持ち込めるよう、EUに集中的な交渉に応じることを求めている。

予想超えるトレーディング収入

モルガン・スタンレーの7-9月(第3四半期)はトレーディング収入が前年同期比22%増え、利益は過去2番目の高さとなった。トレーディング収入はアナリスト予想を上回った。債券トレーディング収入は35%増え、大手米銀の中でゴールドマン・サックス・グループに次ぐ高い伸びを記録した。投資銀行業務の収入も予想以上。株式引き受けの収入は前年同期から2倍以上に増えた。

米製造業の勢い

ニューヨーク連銀とフィラデルフィア連銀がそれぞれ発表した10月の製造業景況指数は、製造業の最近の勢いが10-12月(第4四半期)に入っても続いていることを示した。フィラデルフィア連銀製造業景況指数は32.3に上昇し、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の全てを上回った。ニューヨーク連銀の同指数は10.5。高水準だった前月からは低下したものの、4カ月連続での拡大を示した。いずれも新規受注が好調だった。

「厳しい冬」

英国政府は新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるためロンドン市民の行動制限を強化する。別の家族と屋内で交流することは禁止。新たな措置は今週末から導入される。政府は別の発表文で、公共交通機関の利用を避けて「可能ならば徒歩か自転車」で移動するよう市民に求めた。ロンドン以外の地域では感染拡大防止のためにさらに厳しい措置が講じられており、カーン・ロンドン市長は対応強化を訴えてきた。同市長は15日の市議会で「厳しい冬が待ち受けている」と述べた。

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