- 交通公共機関を使った移動を避け、「可能ならば徒歩か自転車」で
- 地域ごとの対応がわれわれが持てる最良の対策の一つ-保健相
英国政府は新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるためロンドン市民の行動制限を強化する。別の家族と屋内で交流することは禁止される。新たな措置は今週末から導入される。
ハンコック保健相は15日、新たな措置は17日午前0時1分から適用されると議会で発表した。政府は別の発表文で、公共交通機関の利用を避けて「可能ならば徒歩か自転車」で移動するよう市民に求めた。
ロンドン以外の地域では感染拡大防止のためにさらに厳しい措置が講じられており、カーン・ロンドン市長は対応強化を訴えてきた。同市長は15日の市議会で「厳しい冬が待ち受けている」と述べた。
英国では14日、新型コロナで新たに約2万人の陽性が確認され、137人の死亡が報告された。北アイルランドは19日から学校を閉鎖する計画で、パブやレストランを対象に新たな制限措置を設ける。ウェールズはイングランドの感染ホットスポット地域からの移動を制限する見通しで、新規制が16日から適用になる。
ジョンソン英首相は、「サーキットブレーカー」と呼ばれる全国的な短期間のロックダウン(都市封鎖)導入を求める声に抵抗し、経済活動をできるだけ継続させながら感染の抑制を目指している。各地域が独自の対応を打ち出す中で、地域間の対応の差がますます際立ちつつある。
ハンコック氏は「市民にとって厳しい制限措置なのは理解している。導入しなければならず残念だが、人々の安全を守りつつ、今後の経済的ダメージの広がりを阻止するためには制限措置が不可欠だ」と述べ、「地域ごとの対応がわれわれが持てる最良の対策の一つだ」と話した。
原題:Londoners Banned from Mixing Indoors in New Virus Clampdown (1)(抜粋)