[モスクワ/ワシントン 16日 ロイター] – 米ロの核軍縮の枠組みである新戦略兵器削減条約(新START)の延長を巡る交渉で、ロシアが提案した条約の1年延長を米国が拒否する姿勢を示した。

ロシアのプーチン大統領は、国営テレビで放送された安全保障会議で、条約はこれまで効果的に機能していると指摘。「現在の条約を無条件で少なくとも1年間延長することを提案し、問題のあらゆる点について意義ある交渉を行えるようにしたい」と述べた。

一方、オブライエン米大統領補佐官(国家安全保障担当)はこの提案を拒否し、米国側も条約の1年延長を提示したほか、その間に全ての核兵器配備凍結を提案したと改めて主張。

「全ての核兵器配備を凍結せずに新STARTを延長するというプーチン大統領の提案は出発点にならない」と述べた。