[ラスベガス/ワシントン 19日 ロイター] – トランプ米大統領は19日、ホワイトハウスの新型コロナウイルス対策チームの一翼を担う国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長を「最悪」と呼び、ファウチ氏の提言に従っていれば「米国では50万人の死者が出ていただろう」と批判した。
トランプ大統領は15日後に迫る大統領選に向けた選対との電話会議で、選挙で勝利する道はまだ残されていると言明し、職員らを鼓舞した。さらに、前回の大統領選よりも好調の波に乗っており、「これまでに感じたことがないほどベストな状態にある」と述べた。
しかし、トランプ大統領は会議の途中でファウチ氏に対する不満を噴出。「米国民はコロナ制限措置、そしてファウチ氏や全てのばか者の話を聞くことにうんざりしている。ファウチ氏は良い人だが、500年もこの世に存在している」と冷やかした。
また、マイナスの反応に配慮し、ファウチ氏の解任を避けたとも示唆した。
ファウチ氏は18日に放映されたCBS「60ミニッツ」とのインタビューで、トランプ陣営の選挙キャンペーン動画に自身の発言が使用されていることに苛立ちを表明。さらに、トランプ大統領のコロナ感染は驚きではなかったと語った。