- 米大統領選の激戦州や鍵握る有権者層で新型コロナの感染拡大
- WHO、陽性者や接触者の隔離徹底の重要性を強調
欧州では新型コロナウイルスの新規感染者数がドイツとブルガリアで過去最多を更新し、各国は抑制に向けた措置に追われている。米国ではウィスコンシン州など大統領選の激戦州で感染者が急増し、再選を目指すトランプ大統領に厳しい現実を突き付けている。
ドイツでは1日の新規感染者数が8397人となり、最多だった17日の7695人を上回った。ジョンズ・ホプキンス大学のデータが示した。ブルガリアでは1024人と初めて1000人を超えた。
香港はソーシャルディスタンス(社会的距離)を求める措置の大半を1週間延長することを決めた。これには公の場での集まりを4人までに制限しマスク着用を義務付けることなどが含まれる。
米ファイザーとビオンテックは20日、新型コロナワクチン候補BNT162b2の日本での第1・2相試験を始めたと発表した。
ファイザーとBioNTEch、コロナワクチンの第1・2相試験を日本で開始
米モデルナのステファン・バンセル最高経営責任者(CEO)は開発中のワクチンについて、大規模な臨床試験から11月に良好な暫定結果が得られれば、米政府は12月に緊急使用を認める可能性があると述べた。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。
モデルナ、コロナワクチン臨床試験の暫定結果を11月に見込む-WSJ
米ジョンズ・ホプキンス大のデータによれば、世界の新型コロナ感染者は4040万人を超え、死者は110万人を上回った。
インド政府の専門家委員会は、同国では新規のコロナ感染者数が既にピークを過ぎたとした上で、来年2月までに制御可能になり得るとの見通しを示した。ただ今後、祝祭シーズンや冬季に入ると感染リスクが高まると警告した。
フィリピンでは首都マニラの大半の地域で夜間外出禁止の時間帯が短縮された。従来は午後10時から午前5時までだったが、午前0時から午前4時までに変更された。また経済活動再開に向け、外出制限措置が緩和された。
韓国の20日午前0時までの24時間の新規感染症例は58人と前日の数字を下回り、5日連続で2桁となった。
シンガポール国立感染症センターはモノクローナル抗体臨床試験への新型コロナ患者の登録を一時停止した。ストレーツ・タイムズ紙が報じた。イーライ・リリーが先週、安全性への懸念から臨床試験を中断したことを受けて決定した。
米疾病対策センター(CDC)は新型コロナ感染予防のため、航空機と電車、バス、タクシー内での乗員・乗客のマスク着用を強く勧告した。
イタリアでは19日、新規感染者が9338人と、前日記録した過去最多の1万1705人から減少した。同国政府は各市の市長に対し、午後9時以降の広場などの閉鎖など追加制限措置を求めた。
欧州で新型コロナ感染者が急増する中、世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は、陽性者や感染者と接触した人の隔離徹底の重要性を強調した。
トランプ米大統領は自身の選挙スタッフとの電話会議で、国立アレルギー感染症研究所(NIAID)所長のアンソニー・ファウチ氏を「愚か者」と呼び、不満を表明した。
トランプ大統領、ファウチ氏ら「愚か者」への不満爆発-解任は否定
原題:Germany’s New Cases Surge; Hong Kong Extends Rules: Virus Update、Hong Kong Social Distancing; Green Lane Travel: Virus Update(抜粋)