- バルニエ氏は協議終了後に「可能性はなお残されている」
- 「英国だけでなくEUも行動を起こす必要」-英首相報道官
英国と欧州連合(EU)の通商交渉を巡り、双方の交渉責任者が20日、前日に続き電話協議を行った。行き詰まった交渉の打開策は見いだせなかった。
EUのバルニエ首席交渉官と英国の交渉責任者デービッド・フロスト氏はジョンソン英首相の意向で停止した正式交渉の再開を目指す中、電話協議を行った。
バルニエ氏は協議終了後に「可能性はなお残されている」とツイートし、「残り少ない時間で最大限を尽くすべきだ」と述べた。
英首相府は声明で、バルニエ、フロスト両氏の協議は建設的だったとしつつ、「状況は前日と同じだ。引き続き連絡を取り合う」と説明した。
バルニエ氏は前日、集中的に作業に取り組み、通商協定の法的文書作成に着手する用意がEUにあると表明したが、英国は交渉を再開する根拠が依然ないとはねつけた。
スラック英首相報道官は両者の協議前に記者団に対し、「英国だけでなくEUからも行動を起こす必要がある」と主張。英国は「交渉に対してEUが根本的に変わったことを示す明確な保証が必要だ。そうすれば片方が全て動くのではなく、本物の交渉になるだろう」と話した。
原題:Brexit Talks Hit Stalemate After Call Between Chief Negotiators
U.K. Says Barnier, Frost Had ‘Constructive’ Discussion(抜粋)